数字で見る交通事故 東京都中央区の交通事故 平成29年(2017)版
日本の道路交通の起点となる中央区
東京都中央区は、昭和22年(1947年)に京橋区と日本橋区が統合され誕生しました。
中央区は東京23区のほぼ中央に位置しています。その範囲は、両国橋下流の隅田川右岸に沿って広がる日本橋・京橋地域と隅田川河口の佃、月島、晴海などのウォーターフロントからなり、東西両端の最長距離で約3キロメートル、南北で約5.5キロメートルと小さい区です。
江戸時代より日本橋を起点として日本の道路は整備され、現在でも日本橋には「日本国道路元標」の碑が残っています。
平成29年の東京都の交通事故死者数は「164人」。都道府県別「ワースト3位」
最初に東京都の事故状況から紹介します。政府統計『交通事故死者数について』(2017年調査)によると東京都の平成29年(2017年)の交通事故死者数は「164人」でした。
平成29年の都道府県別の交通事故死者数のワーストは愛知県の「200人」。ワースト第2位が埼玉県の「177人」。東京都はワースト第3位になりました。もっとも死者数の少なかった県は島根県の17人でした。
ちなみに、同年の全国の交通事故発生件数は「47万2,069件」です。全国の交通事故死者数は「3,694人」。負傷者数は「57万9,746人」でした。
東京都の交通事故発生状況
警視庁の発表によると、平成29年中に東京都内で発生した交通人身事故の発生件数は「32,763件」でした。負傷者数は「37,994人」、死者数は「164人」でした。
前年の平成28年の交通人身事故は32,412件で、負傷者数は37,828人、死者数は159人でした。平成29年の東京都は、前年と比較してすべての数字が悪化しました。
平成29年に中央区で発生した交通人身事故は「790件」
東京都中央区の交通事故を警視庁の「区市町村別交通人身事故発生状況」から紹介します。
平成29年に中央区で発生した交通人身事故の発生件数は「790件」です。
これは東京都全域の発生件数の「約2.4パーセント」、23区内では「3.67パーセント」を占めています。
中央区では「2.16日に1件」の割合で交通人身事故が発生していることになります。
東京23区内の人身交通事故の発生件数を独自にワースト順にしたのが次の表です。
東京都23区別交通人身事故「発生件数ワースト順」(平成29年)
ワースト順位 | 区名 | 発生件数 |
---|---|---|
1 | 世田谷区 | 2,092 |
2 | 足立区 | 1,714 |
3 | 江戸川区 | 1,395 |
4 | 大田区 | 1,348 |
5 | 練馬区 | 1,337 |
6 | 港 区 | 1,261 |
7 | 杉並区 | 1,184 |
8 | 板橋区 | 1,100 |
9 | 江東区 | 1,089 |
10 | 葛飾区 | 886 |
11 | 新宿区 | 862 |
12 | 中央区 | 790 |
13 | 品川区 | 761 |
14 | 千代田区 | 748 |
15 | 台東区 | 702 |
16 | 渋谷区 | 696 |
17 | 豊島区 | 652 |
18 | 目黒区 | 573 |
19 | 墨田区 | 536 |
20 | 中野区 | 530 |
21 | 北区 | 486 |
22 | 荒川区 | 403 |
23 | 文京区 | 390 |
- | 23区計 | 21,535 |
中央区の負傷者数は「896人」
平成29年に中央区で発生した交通事故による負傷者数は「896人」でした。
これは「2.45日に1人」の割合で交通事故の負傷者が発生していることを意味します。
負傷者数が1番多かったのは世田谷区の2,431人。続いて足立区の1,919人、江戸川区の1,577人となっています。また負傷者数が一番少ない区は文京区(439人)でした。
東京23区内の負傷者数を独自にワースト順にしたのが次の表です。
東京都23区別交通人身事故「負傷者数ワースト順」(平成29年)
ワースト順位 | 区名 | 負傷者数(人) |
---|---|---|
1 | 世田谷区 | 2,431 |
2 | 足立区 | 1,919 |
3 | 江戸川区 | 1,577 |
4 | 大田区 | 1,506 |
5 | 練馬区 | 1,544 |
6 | 港区 | 1,464 |
7 | 杉並区 | 1,371 |
8 | 板橋区 | 1,235 |
9 | 江東区 | 1,291 |
10 | 葛飾区 | 1,000 |
11 | 新宿区 | 976 |
12 | 中央区 | 896 |
13 | 品川区 | 862 |
14 | 千代田区 | 867 |
15 | 台東区 | 776 |
16 | 渋谷区 | 778 |
17 | 豊島区 | 726 |
18 | 目黒区 | 649 |
19 | 墨田区 | 630 |
20 | 中野区 | 588 |
21 | 北区 | 552 |
22 | 荒川区 | 454 |
23 | 文京区 | 439 |
- | 23区計 | 24,531 |
中央区の死者数は「2人」
最後に中央区の交通事故死者数を紹介します。
平成29年に中央区内で発生した交通人身事故による死者数は「2人」でした。
中央区の死者数2人は、都内23区内のワースト順位では17位となっています。
ちなみに平成29年に1番、死者数が多かった東京23区は江戸川区で、死者12人でした。続いて足立区の10人、板橋区の9人となっています。一方、目黒区では死者数ゼロを記録しました。
中央区を含めた東京23区内の死者数を独自にワースト順にしたのが次の表です。
東京都23区別交通人身事故「死者数ワースト順」(平成29年)
ワースト順位 | 区名 | 死者数(人) |
---|---|---|
1 | 江戸川区 | 12 |
2 | 足立区 | 10 |
3 | 板橋区 | 9 |
4 | 世田谷区 | 7 |
4 | 杉並区 | 7 |
6 | 江東区 | 6 |
6 | 葛飾区 | 6 |
8 | 港区 | 5 |
8 | 台東区 | 5 |
8 | 豊島区 | 5 |
11 | 練馬区 | 4 |
11 | 新宿区 | 4 |
11 | 品川区 | 4 |
11 | 千代田区 | 4 |
15 | 大田区 | 3 |
15 | 墨田区 | 3 |
17 | 中央区 | 2 |
17 | 渋谷区 | 2 |
17 | 荒川区 | 2 |
20 | 中野区 | 1 |
20 | 北区 | 1 |
20 | 文京区 | 1 |
23 | 目黒区 | 0 |
- | 23区計 | 103 |